
今日5月2日は夏も近づく八十八夜。東京は曇り空、晴天、雨と慌ただしい空模様だったが、「茶摘み」の歌のイメージからか、八十八の末広がりの吉日と言われているせいか、なんとなく今日の日は晴れ気分。静岡の小柳さんの茶園は、今週中にはすべての品種のお茶作りは大方終わりそうだと連絡が入り、予想より早い仕上がりだが、熊本等の自然茶は成長がゆっくりなので、作業はこれから。当店の新茶が出揃うのは、他店に比べると今年もゆっくりです。
新茶の出来栄えを楽しみに、気にしつつ、今日、私は夏ミカンのマーマレード作りにいそしんだ。早春の頃、親戚宅から、まだ小さなつぼみの蕗の薹と一緒に苺や夏ミカンが届き始め、セリやクレソンやタケノコ満載の時期にも夏ミカンは届き続けた。そして今日は、90歳を迎えられたお父様が長年大事にされてきた、という夏ミカンを頂いた。夏ミカンは本当に収穫時期が長い。生でも食べられるような苦味の少ない皮の夏みかんだったので、ほとんど丸ごとマーマレードにしてみたが、いくらでも食べられそうな美味しさに仕上がった。そういえば、小柳さんの急斜面の茶園は元々はミカン畑で、その名残かな、と思われる木もあったりする。小柳さんの茶園ならではの、どの品種のお茶にも共通する清々しい花香の香りは、お茶の品種の力だけではなくて、もともとは柑橘類の木が植えてあった土壌にも大きく影響しているのじゃないかと思ったりもするが、どうであろう。
夏ミカンの出来栄えに大満足だが、やっぱりお茶のことに心は向いてしまう。今年一年間楽しむお茶の仕上がりはどうであろう。皆様にも、入荷次第、ご紹介出来るお茶にととのい次第、順次ご案内して参りますので、あとしばらく、新茶の出来栄えを楽しみにお待ち下さい。
- 2022/05/02(月) 22:31:07|
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