あけまして おめでとうございます本年も皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げております
さて、ゆっくりと新年をスタートさせましたが、まずは昨年の話になります。
年の瀬の28日に、お茶作りでお世話になっている三重県のお母さんから電話が入りました。「しらいさん。お父さんと私と、結婚してから毎年お持ちを作ってな。お餅なんて、今はどこにでも売っているけど、今日少し送ったから食べて。春にお父さんとヨモギ摘んでな。そのヨモギ餅も入れましたから、食べてみて。」
さてさて、お料理上手のお母さんのお餅はどんなでしょうか。楽しみに待って届いたのが、上記の箱。「重ね」と書いてある箱を、上手に再利用されているところで既に脱帽です。そして蓋を開けると

市松模様にも見える、箱の寸法に合わせて切り分けられた、白とヨモギ色の美しいお餅がきちんと箱に納まっておりました。何につけ丁寧なお仕事をされるご夫婦からのお正月らしい贈り物に、贈り物への心の込め方を教えて頂いたよう。ご夫婦合わせて今年で184歳です。一体何度、一緒にお目出度いお餅を作られたことでしょう。幸せを重ねてこられたその重みも一緒に、頂戴した気がしました。お餅は早速一組にして神棚へお供えして、私はじっと我慢して、新年を待って有難く頂戴致しました。毎年、あちこちの親戚から手作りのお餅を頂きますし、お餅をあちこちで購入しますが、こんなに滑らかで、ほどよい、本当にほどよい弾力のお餅は初めて、と思える程で、感激すること仕切りのお餅。合わせ184歳のお餅は、手技の妙なる味わいでした。このお餅を頂きつつ、今年も手仕事多く、勘所で作られる美味しいお茶を、お客様にご紹介出来るように、お届け出来るようにと願う気持ちが改めてわいてまいりました。一服のお茶は、わずかでも生きやすさにつながると思っております。
今年もご愛顧頂けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
- 2023/01/02(月) 16:01:56|
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