
当ホームページに「山からのたより」を書き届けて下さる池谷キワ子さんの、今まで様々なところに書き上げてこられた文章が、一冊の本にまとまり、嬉しい思いでいます。
本になった「山からのたより」のはじめの言葉の一部ですが、「山は居心地のいい空間です。もし山を砕石などで削り崩してしまったら、そこへいくら土を積み上げても再生出来ません。地下水脈をもち、湧き出る清水がミネラルや鉄分を流し出していく山の姿は、人間には再建しえないものです。ほとんどが木をまとっている日本の山では、さらに緑のダムとなります。森林の環境的によい状態にしていくためには継続した人の手が必要ですし、そのためにも林業が存続するしかないのだろ私は思っています。」と記述されています。今の自然環境に至る歴史的な時間の再生は不可能であることを、今ある自然の恩恵を改めて思わされます。
残念ながら一般販売はしていないた為、皆様にはぜひもう一度、HPの「山からのたより」をお読み返しいただけたらと、ご案内致します。
- 2020/04/19(日) 15:48:02|
- 店主の日記
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新型コロナウィルスの影響で、食料輸入に影響はないのかと思っていた4月のはじめ、親戚から野菜とお米が届いた。野菜の中にはクレソンと菜の花も入っていて、「まだ菜の花が摘めるのか」と感激した。そういえば前週の3月末に、川口に引っ越した友人が、近くの川沿の風景と題して、満開の桜と菜の花の写真を送ってくれたか。
大量のクレソンを、あくが出ないように手で切り分けたが、外出自粛で、なるべく家でおとなしく、と思うと、手間で取られる時間ももったいないな、と思う心が首をもたげず、クレソンの清涼な匂いも加わり、気分がいい。今年の食べおさめになる‟菜の花”のつぼみと、クレソンの茎をごま油で軽く炒めてご飯にこんもりのせ、クレソンの柔らかな葉は白和えに。春の終わりに停滞しつつあった体に、瑞々しさをもたらした。
翌週、タケノコが続いて届き。大鍋を登場させる。しばらくの間、タケノコ便が田舎から続く。有難いことこの上なし。
ここ数週間、度々飲んでいるのは自家製のお茶。原料の茶葉がよければ、ホットプレートで作るお茶だってこんなに美味しく飲めることを知ってほしい、と毎回思いながら満足の一杯を胃に納めている。この春は残念ながら静岡にも三重にも行けず、自家用のお茶づくりも出来ないが、先週から静岡の小柳さんは、早生の品種のお茶づくりを始めた。毎年、新茶の若々しいだけのお茶は少し置いてから・・・、とゆっくりご紹介を始めているが、今年は、若々しいだけの・・のお茶の強い力も飲んで頂きたい気持ちが湧いている。瑞々しい新茶入荷のお知らせ、もうしばらく、楽しみにお待ち下さい。
- 2020/04/12(日) 15:07:13|
- 店主の日記
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