
写真のお菓子は、昨日のお茶会のために作って頂いた上生菓子。
菓子職人さんに、12月のお茶会のお菓子を相談した際、「聖夜」と銘をつけた
お菓子はどうでしょうか、と提案された。初めにお持ち下さったのは、土に見立
てた小豆餡の回りに、雪に見える白いんげんの白餡をのせ、星降る夜にと、
金箔を散らしてあった。
白いんげんの餡もとても美味しかったが、「聖夜」にふさわしく、もっと優しい味
で、優しい白色のお菓子でお客様にお楽しみ頂きたいと願い、中の餡を白いん
げんの白餡に替え、その上には‟百合根”で作った白餡をのせてもらった。
お菓子を切ってみても、中も白色。金箔はそのまま。
たまたま読んだ辰巳良子先生の著書
「生きるべきように生きれば、いつの日かかならず 花は咲くものです」の中に、
百合根の白はあたたか味があり、こころひかれる白なのですが、・・・
という一文があり、意を得たり。少々乗り気でなかった職人さんの背中を押して
作って頂いた。
甘さを残すことなく、百合根の風味だけが微かに口に残るこの上品なお菓子の
後に、先日届いたばかりの、熊本のBD農法で育った煎茶をお出しした。
初めてご紹介した煎茶であったが、緑香るこのお茶の余韻もよく、好評。
一安心。<ぽっこいちばん茶>はるべく早く販売始めます。
ちなみに、上記の辰巳先生の著書もおすすめです。薄い本ながら、内容は
はかり知れない程。
- 2016/12/26(月) 21:00:22|
- 店主の日記
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一陽来復。昨日の冬至の日は、一年の邪気を清々しい香りで払おうと、水仙
の花をたくさん買い込み、清香で部屋を満たした。昼にはたくさんの柚子が千
葉から届き、近所の方からは下仁田ネギをたくさん頂戴したのでそのほとんど
を刻み、蒸らし炒めて保存瓶におさめた。ネギの匂いを十二分に吸った体は血
流がアップしたか、今季は風邪をひかないぞ、という気になった。
寝しなの柚子風呂は柚子を入れ過ぎて少々贅沢し過ぎたかな、と思ったが、
‟厄除け”ということで良し、とした。
そして、本日。6月からずっと待ち続けていた熊本の農場から、ようやく、ようやく
お茶が届いた。4月の地震から、多忙な日々を積み重ねてきたことと想像するが、
年内に届いて本当によかった。これで、当店の熊本からのお茶が出揃った。
従来の製茶工場が地震で閉鎖状態になってしまい、コストの高い工場へ持ち込
まざるおえなくなってしまったお茶だ。
そのような訳で、卸値が上がり、販売価格もどうしても値上げせざるおえない
ことなってしまいますが、バイオダイナミック農法で育てた茶樹の、
「春の一番煎茶」と「ほうじ茶」を近日中にHPでも販売します。
香りよく、飽きることなく日常にいつでも飲みたくなる美味しさです。
昨年痛めた腱鞘炎が夏にまた痛み出し、なかなかブログを打つまでには至らず
にいが、随分と回復して安堵。治りが悪いのは何のせいだか・・・。
一陽来復。今年も残りわずかになってしまいましたが、
熊本のお茶2種類、静岡のお茶2種類をなるべく早く販売開始致します。
どれも無農薬で、茶樹のペースでゆっくりと育ったお茶です。
どうぞ楽しみにお待ち下さいし。
- 2016/12/23(金) 23:27:17|
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