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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

うみ風ハーブ園の新しい麦茶

7月中旬になり、もうすぐ梅雨明けですね。
 暑い夏がやってきます。
 麦茶が出来ました!!

今年は二条大麦と六条大麦を育てて、ブレンドしました。
二条大麦はでんぷん質が多く、甘味があります。
六条大麦はたんぱく質を適度に含み、香ばしいです。
 
今年は、二条大麦3対六条大麦1の割合になっています。

麦は身体のほてりを冷やす効果があると言われています。
夏の暑い時期に、麦茶で喉の渇きを潤して下さい。
 
                             尚 美
二条大麦
    《二条大麦≫
六条大麦
    ≪六条大麦》
  1. 2016/07/26(火) 10:42:52|
  2. うみ風からの便り

山からのたより その22  2016年夏の巻

山からのたより その22  2016年夏の巻
  
 山のニュースあれこれ       池谷キワ子
                           2016年7月3日 記

冬の巻からもう半年、「山からのたより」は長くご無沙汰しました。
養澤川には今年もホタルが飛び始めています。
ホタルの繁殖にまったく手を加えていない養澤ですが、苔むす流れに餌となる
「カワニナ」という巻貝が自然生息していて、ホタルは昔から絶えることなく養澤の夏に
彩りを添えてきました。
そらあけでは、この4日には「ホタルの夕べ」を催すことになっています。

山村は、四季の面差し、天気や気温の変化、自然、すべてが際立っています。
都会の生活が著しい変化を遂げて「便利」というひとことでくくられてしまったここ100年、
暮しやすさでは大きく水をあけられた山村の暮らしぶりです。
その間も、四方を囲む山は一センチも低くならず、むしろ植えられたスギ、ヒノキがどんどん
成長して山のはざまが狭まったくらいです。

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(写真:「ホタルブクロ」はホタルが飛ぶころ咲く)

長い林業の不況は山の木を伐採してあらたな苗を植え付けるという林業の
循環を阻止してしまい、私の家の山(林地)も伐採がないので、
手入れの必要な若い木々が少なくなっています。そらあけの会が17年もの長い年月、
若い森林の手入れをやってきてくれたからです。もうほとんどの林地がとりあえずの
作業を完了してしまったといえるほどです。そこで拠点の「養澤本須集落」にかぎって、
放置畑の整備にも乗り出すことになりました。
家々の周りにある小さな畑も、以前はくまなく作物がつくられていましたが、
サラリーマン世帯が多くなり、畑に手が回らなくなっています。
それに、日当たりの少ない山畑で採れる作物は限られますし、どんな野菜も簡単に手に
はいるようになったのだから当然です。作付けのない畑もさらに拡大してきました。 

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(写真:養澤川の源流あたり。この少し下流にはホタルの幼虫の餌、カワニナが生息する)

まず私の家の篠竹藪になった畑を開墾し、そこに昨秋にキウイ苗を植え、
フキやワラビの山菜を試験的に山から移植してみました。
そして今年3月末には山梨県笛吹市の前嶋農園から前嶋和芳氏が「野生ブドウ」を6本持って、
植え付け指導にきてくださいました。
キウイもブドウも蔓を這わせる棚をつくらねばならないので、
今はスギやタケを集めて支柱の準備しているところです。

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(写真:篠竹の密集した藪だった畑は切り払われて少しずつ整地。2015年秋の様子)

前嶋さんは30年来試行錯誤の上、無農薬でモモの栽培に成功したかたです。
雑草を果樹の周囲に茂らせ、クモも生息させて、モモの害虫が自然生態系のなかで淘汰され、
モモの木まで到着しないようなシステムを作り上げました。
そのモモは普通栽培の他家のモモと遜色ない、むしろそれ以上の栄養たっぷりです。
甘くて、本来モモ自身が持っている力を発揮させて実らせた果実です。
長年苦労を重ねた前嶋さんの無農薬モモ作りについては、ここでは詳しくのべられませんので、
どうぞネット検索してみてください。

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(2016年3月28日。赤い手袋の前嶋さんとそらあけの会のメンバー。野生ブドウ植え付け)

野生ブドウという一般に広まっていないこのブドウは、施肥しなくても痩せた土地で育つ、
小さな粒の天然種です。商品化されていないのは、小粒で甘さも少ないためですが、
栄養はリッチで、一日一粒食すだけでミネラルなどが十分補えるそうです。
すでに腰丈ほどに成長していて、これからが楽しみです。

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(写真:成長した野生ブドウ。3種類で、両性の種と雌の種があり、雄株は秋に植栽予定)

そして6月はじめには、近隣の家が所有する畑で、長年放置されて灌木が
生い茂ってしまったところを伐り開く作業にも手を染め始めています。
伐開が済むと本須集落の景観がさらによくなると期待が高まります。

また、6月4日には「サウジラビア」から20名の親子ツアーがやってきました。
「ささんた小屋」でくつろぎ、その下の養澤川で水遊びをして、山にはいりました。
この砂漠の国は木も水辺も少ないようで、緑がモリモリした養澤の様子に目を見張っていました。
まず木の香漂う「ゆうさんち」を見てもらい、私の家の納屋や古い和室に案内してから、
そらあけの会メンバーの協力で山を歩き、林内でお茶摘み体験もしました。
あるお父さんは枝がいっぱい落ちている林地を見て
「1か月ほど山のボランティアに来てあげたい、ささんた小屋に泊まりたい」と本気で言っていました。
後から聞くと「9日間の日本の滞在の中で、養沢行きが一番印象深かった!」
全員が異口同音に答えていたそうです。
わたしたちも、食べ物のハラルや、髪の毛と肌を一切見せない服装など、
文化の違いの大きさをたいへん興味深く思ったことでした。

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(写真上:林内で。帰りがけに「日本の伝統的な文化を後々まで伝えていってほしい」と
お母さんから感想をもらいました。)

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(写真中:養澤川で遊ぶ子供たち)

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(写真下:日本に留学したいと語る学生たち)
サウジアラビア写真:日比典子、澤田衣里子
  1. 2016/07/04(月) 20:46:30|
  2. 山からの便り
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