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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

熊本地震から届いた野菜

届いた荷物
4月19日、熊本県南阿蘇村で農園“ぽっこわぱ耕文舎”を営む祥子さん
から荷物が届いた。バイオダイナミック農法で育った焙じ茶を作って下さる
農家さんだ。
14日の熊本地震発生から2、3日後、宮崎のハーブ園主の尚美さんから、
ぽっこ農園の皆さんの無事と建物の倒壊被害はなかったものの、家の中
は葉茶滅茶、電気、ガス、水道はストップ状態と聞いている。そこに農園から、
いつもと同じように、ほれぼれするような綺麗な野菜が届いたから驚いた。

今年の“種まきカレンダー”も一緒に届いた。多忙な祥子さんから届く荷物
にいつも手紙はないが、日記風に綴った畑や農園の様子を書き留めたもの
を、荷物と一緒に届けてくれるのが常であるが、今回はそれがない。 
「元気だよ。」というメッセージの代わりに送ってくれたと、初めは思い込んで
いたが、数百回という余震の中で、わざわざ野菜を送ってくるというのはあま
りにも不可思議。多忙なところ、と思いつつまたもハーブ園主の尚美さんに
電話をしたら、届いた野菜は偶然にも14日の地震前に発送されていて、
地震の影響で発送がストップしていたことが分かった。良く見れば確かに、
発送日は4月14日だ。そして、
「ぽっこの皆さんは電気もガスも水道もない状態ですけど、すごく元気。
へんな言い方ですけど、かえって元気を倍増させている感じですよ。
薪で火をおこしてお風呂にも入っているし、もう畑を耕していますよ。」
と教えてくれた。

さすが、阿蘇の土地を開拓して自然相手に農園を広げてきた夫婦。
腕を組んでいないで鍬を持て。時は春だぞ、と言わんばかりに、余震の中
にあっても、不便な中にあっても、不安であろうが逞しい。
まだまだ余震が続く中、一刻も早くこの地震が鎮まることを祈るばかりだ。

ところで、上記に書いた“種まきカレンダー”とは農事暦のことで、天象に
従って農作業の予定が立てられる指標となる暦です。バイオダイナミック
農法は、この農事歴に従って作業を進めるのが1つの特徴です。

当店では、熊本のお茶を数種類扱っています。
ぽっこ農園以外の他のお茶の生産者の方もご無事ですが、お怪我されたり
ご苦労をされている状況にあります。ですが、これから新茶の季節を迎える
にあたり、例年通り美味しいお茶が作れるようにと、準備をすすめていらっし
ゃいます。
現在販売している熊本のお茶は
<朝霧> <そよぎ> <日常> <冷やし茶>  です。
どれも、無農薬・無肥料でゆっくりと成長した茶葉で、スッキリとしていて喉
越しのよいのが特徴です。
長い年月をかけて熊本の地に根付いた在来種のお茶を、数少ない昔な
がらの釜炒り製法で仕上げています。
どうぞ今年は多くお試し頂けますよう、お願い申し上げます。
お茶を作れる体制にある中、ご注文頂けることが作り手さんの大きな励み
になります。






 
  1. 2016/04/20(水) 21:21:48|
  2. 店主の日記

お店の紹介

せいすいさりょう

Author:せいすいさりょう


清水茶寮(せいすいさりょう)では、
無農薬・無肥料の、昔ながらの製法のお茶をはじめ、品種のもつ個性を活かして作られた煎茶、挽きたての抹茶、有機農法(バイオダイナミック農法)によるハーブなどをご用意して、日本のお茶の美味しさをご紹介しております。
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