
故人を偲んだ彼岸の時も過ぎ、桜の開花宣言。
供養に訪れてくれた叔母と母が故人を偲びつつ、故郷の春の話となった。
「昔は小さな小川がけっこう、あっちこっちにあったのよね。」
「そうそう。 “春の小川” の歌詞みたいに、本当に春が来ると “さらさら”
という音がするように水が流れ出して、草むらには“蓮華”やら花が咲いて。
子供心になんて綺麗な光景だろうかと、何度も足を止めたわねぇ。」
私には小さな小川は想像の場面になるが、春の遠足などで、蓮華がたくさん
咲いていれば、母は必ず“蓮華の首飾り”を作ってくれたことを思い出した。
さて、3月初旬。父の故郷から例年どおり “クレソン”がたくさん届いた。
スーパーには一年中りっぱな“クレソン”があるが、上から下まで柔らかくて
独特な辛さも生で食べるには程よい、走りの3月の美味しさ!
6枚切りのパンならトーストをして、10枚切りなら焼かずにそのままで
<バジルペースト> に “わさび” を混ぜて、それをパンにたっぷりと塗って
“クレソン” を思いっきりたくさん挟んで、
シンプルだけどとても美味しい春のサンドウィッチが楽しめます。
ご紹介すると皆様 <バジルペースト>に “わさび”?と驚かれますが、
サーモンのサンドウィッチ等にも重宝しますので、試してみて下さい。
先日、今年最後の<バジルペースト>の便が届きました。
緑の栄養力! 春の体の力に元気をくれるような美味しさです。
露地もののクレソンの旬はまだしばらく続きます。
手間のかからない春のサンドウィッチで朝食、いかがでしょうか。
- 2016/03/24(木) 11:20:44|
- 店主の日記
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暖かい日が続いたと思ったら寒くなったり、三寒四温の3月。
カモミールの可愛い芽が顔を出し始めました!!
畑に出てきたこの芽を見ると 暖かくなるなぁとホッとする安堵感や
これからの目白押しな畑の日々を想像して力も出てきます。
今年もいろいろなハーブ達が 良い稔りになりますように…♪ 尚 美
- 2016/03/10(木) 21:59:28|
- うみ風からの便り
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「時間があったら、すし桶出しておいて。」
母の朝の一言。 今日はひな祭りか。少し早く帰ろう。
母は毎年、3月3日には“ちらし寿司”を用意してくれる。
以前、ちらし寿司を仕上げて、洗い物をしながら
「あと、何回作るかねぇ。」 首をかしげて、母が独り言。
私には毎年のひな祭りの “ちらし寿司” だが、母には
一期一会の “ちらし寿司”。
今年も、ひな祭りの日に思う、親の思い。
- 2016/03/03(木) 14:37:21|
- 店主の日記
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東京は昨日はわずかな雨降り、北海道は暴風雪、大雪。
北国の春はもう少し先か。
ハブ茶が入荷して、好評。
ハブ茶の作り手だった容三さんが亡くなったのは2月。
もう、5年が経つ。
ハブ茶を飲みながら、この時期はどうしても
在りし日の容三さんを思い出す。
最後に会った日に、たくさんのお茶を飲みながら、今後のお茶作りについて
たくさんの話をした。
今年奥様が仕上げたハブ茶は
焙煎した香ばしい香りだけではない、ふくよかに、多彩な香りがある。
容三さんも喜んでいるに違いない。
ぜひ、お試し下さい。
山頭火の句がうかぶ
この道しかない春の雪ふる 種田山頭火
- 2016/03/01(火) 18:49:42|
- 店主の日記
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