
6月もまだ半ばだが、すでに“新茶” という宣伝文句が聴こえてこなくなってしまった。
世の中の興味の対象移りが早いこと、早いこと。日本茶の南の産地は早ければ新茶
が3月後半に仕上がるので、“新茶”の旗を上げてから既に3か月。祭りは終わり、と
言ったところだろうか。新茶の良さはフレッシュな香りだが、それにしても、走りの新茶
だけで新茶の楽しみは終わり、ではもったいない。
当店では、新茶のフレッシュな香りを残しつつ、そのお茶らしい風味が顔を出し始め、
さらには、一煎飲んだらクラクラっ、とくるような新茶の強い刺激が和らいだ頃を見計
らって、新茶の販売を始めているものだから、今年もようやく、“新茶販売開始です”
の旗を上げ始めた。
お茶本来の味わいが出てくるのは、その年々のお茶によって全くまちまちだが、大方
夏の頃から、あるいは、一年近く経ってようやく、ということもある。これはとても興味
深く面白いことなのだが、お茶屋としては売りはぐねてしまうこと多々なので、頭が痛
いところでもあるし、お茶好きとしては、残念なところであります。
販売を始めた<藤かおり>と<紅蘭>はもう十分にこのお茶らしさが出ているので
おすすとしてご紹介始めました。
まだ、その他のお茶は、そのお茶らしい味わいが十分に出ていないので、販売は始
めていませんが、そんな過程のお茶を是非、試してみたい!と思われる面白好きの
方はどうぞお問い合わせ下さい。成長過程のお茶、ご紹介致します。
- 2015/06/18(木) 22:29:46|
- 店主の日記
-
-