
先ずは、池谷様、風通しのよいボランティアグループ〝そらあけの会”の皆様へ、活動に気持ちよく参加させて
下さいました事、感謝申し上げております。ありがとうございました。
さて、この休日に、当HPに〝山からの便り”を書き送って下さる〝池谷キワ子さん(育林家)”にお会いする為、
その活動を支えていらっしゃるボランティアグループの〝そらあけの会”の活動日に合わせて、東京都あきる野市
養沢へ行ってきました。池谷さんの所有する森林はJR「武蔵五日市」にあります。目黒の我が家から電車に揺られて
1時間半もすれば、大都会の東京であっても、豊な緑の山々、山々。
東京都の1/3は実は森林に覆われているということを、目の当りにします。
池谷さんの便りを通して、山里の暮らしぶりの今昔、林業としての森林維持のご苦労や森林ボランティアの活動の
ご様子を分かりやすく教えて頂いていますが、その現場に伺ったのは今回が初めてでした。
百聞は一見にしかずです。・・・当日は所有される森林全体のごくごくわずかな場所を1時間程度、傾斜40度はある
急斜面の、道などない木々に覆われた山を歩かせて頂きました。
上記の写真は池谷さんと会の方々が足元の雑草を刈っていらっしゃる様子です。
急斜面であること少しお分かりになりますか?
この下の写真は、「間伐」という作業による効果が分かるようにしてある場所として紹介下さいました。
左側は間伐をしていない場所です。木がみっしりと生えていることで、下層が日陰になっていますが、間伐した右側には
光が十分入っていることがよく分かります。この先、右側の木々の方が大きく育ち、足元には多くの虫や植物が生息する
場になっていることが想像されます。

「こんな竹林は初めて!」手を入れて、光が十分に差し込んだ美しい竹林を目の前に思わず声がでました。
急斜面からちょっと写真を撮っただけなので、山の斜面に広がる竹林のその美しさをお見せ出来ないのが残念です。
今はお茶作りをされていないそうですが、この竹林近くには茶畑があり、「茶の木は短く刈っても、すぐに成長する。」
と言ったお話が池谷さんからありました。お茶の木の生命力はやはり素晴らしい!

月2回のボランティア活動の、今回の作業は10年ぶりに手を入れる場所の第一歩目でした。
当たり前ですが、道などありませんから皆様は急斜面を這い上がり、木を切り倒して傾斜地を削って、まずは一息
立てる平地を作り、切り倒した木で座れるベンチを作って、火をおこせる場所を作られました。
ここが一つの拠点になって、今後作業が展開されていくのでしょうか。
私はその下を流れる小川に、鍋ややかんを洗える場所を作る役を担った方とおしゃべりしながら、その作業を下から
眺めておりました。そんな光景や森林が蓄えた水がどんどん流れていく様。こんな現場を、子供たちも大人たちも立つ
経験が出来たら、何か価値観が違ってくるかもしれません。
今、森林ガールが増えているそうですが、〝そらあけの会”ももともとは女性5人からスタートしたと聞きました。
日本には資源がないと言われ、食糧自給率も40%未満の心細さです。緑に覆われた山々がありながら、木材輸入
大国です。あらためて考えさせられることの多い一日でした。
- 2014/09/25(木) 00:02:16|
- 店主の日記
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週末2日間の町内の秋祭りがにぎやかな内に終わり、翌日の今日は旧暦の8月15日の「仲秋の名月」にあたり、
明日は大きく輝く満月“スーパームーン”が眺められる、という巡り合せ。暦がどんどん秋を運んでくる。
京都を旅行中のお客様がきれいな写真を送ってきて下さった。
「紅葉の頃が見たいな」と思わせる、京都に誘い出されるような写真。
上記の写真は、高峯の源光庵の有名な「悟りの窓」と「迷いの窓」とのこと。
こちらは山縣有朋別邸の「無隣庵」。

東京は朝の雨がやんだが、夜、お月様は顔をみせてくれるだろうか。
「これからは一雨ごとに秋が深まるわね。」とお祭りの忙しさが終わり、ひと息ついた母がポツリ。
「うん、またお茶が美味しい季節だよ」と返す私。
- 2014/09/08(月) 01:07:07|
- 店主の日記
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昨年の夏、甥っ子が来ての我が家の花火大会は、花火のほとんどが湿気っていたのか不発で意気消沈、
という感じで終わってしまった。
“調香”の遊びでお線香や練香を作ったりしたが、お茶同様、保管方法が大事だが、こうしたものは時間をおいて
こその香りがよい、といったところがあるので、「花火は違うのね」、と思わされたのと同時に、初めて、国産の花火
というものを意識した。
ところが、そんなことはすっかり忘れて一年が経ち、真っ黒に日焼けした甥っ子がやってきた。
今年も花火大会を開きます、と大袋の花火を用意して、張り切って宣伝している。
花火大会を盛り上げる為の買い出しに出かけた際、すっかり忘れていた「国産花火」を思い出したが、さて、どこで
そのような花火を売っているのだろう。と、たまたま入った雑貨店にひと箱、見たこともない美しい線香花火がディス
プレイされていた。POPには間違いなく「国産の線香花火」と書いてある。こんな調子よいタイミングがあるのだろうか、
と驚き、すぐに値段を見てのけ反ったが、「この後の入荷予定は今のところありません」の店員さんのひと言に背中を
押されて購入してしまった。けれども、美しい線香花火を我が物にして、上機嫌この上ない。
(写真がその線香花火です)
家族も喜ばせようと、ハイな気分で披露したが、「え-よく買ったねぇ。」という反応だけ。
こんな美しい花火を見て誰もわくわくしないのだから、人は全くそれぞれだと、首をかしげるしかない。
インターネットでこの花火のことを調べたら、以下のような紹介文が載っていた。
~筒井時正玩具花火製造所のHPより~
今では希少な存在となった国産の線香花火。
私たちは、その線香花火をより良いカタチで後世に伝えていきたいとの思いから、
とことん素材にこだわった新感覚の線香花火 『線香花火筒井時正』 を立ち上げました。
火薬には宮崎産の松煙、紙は福岡県八女市の手すき和紙、
その和紙を草木染めで染色し、職人の手によって一本一本丁寧に縒り上げられています。
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草木染の線香花火。大いに満足。夜が待ち遠しい。甥っ子に、大袋入りの花火にはない、しっとりとした大人の
線香花火を見せてあげよう。・・・・と思っていたが、その日は強風が止まない。家族は大袋入りの花火をバケツの
中で煙にまかれながら次々と火を付けている。その様子を私はぼんやり眺めていた。
「この美しい花火に火をつけるにふさわしい風情はないな・・・。」
という訳で、意気揚々にしてくれた線香花火は今だ箱の中。インターネットのこの花火の紹介文には、以下の
文もあったので、箱のまま、先の楽しみにすることにした。 夏の余韻が消えても、また、来年につながるだろうか。
~筒井時正玩具花火製造所のHPより~
ワインと同様、線香花火も「熟成」によって味わいが深まります。
時を経た線香花火は、どこかやわらかく、温かみのある火花を散らします。
購入時のパッケージに入れ、湿気のない場所で保存してください。
お手元の線香花火を残しておき、翌年の楽しみにするのも一興です。
- 2014/09/06(土) 11:15:30|
- 店主の日記
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海を眺めに出かけた。友人たちは貝拾いに夢中。
拾ってくるのは割れた貝ばかりだが、色も模様も様々で、数がたまるとそれはそれで綺麗。
波打ち際の砂浜の感触を楽しむ。
シートを広げポットに入れてきた紅茶を楽しんだが、次回は浜辺で湯を沸かしてお茶を入れよう。
- 2014/09/05(金) 23:45:54|
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