
父が二百数十円で買った苺の苗。
寒さの中でもなんとか育ち、店頭に並ぶ苺とはずいぶんと違うけれど、父は赤くなった実を見つけては頬張り満足げだ。
まだ幾つか青白いままの粒が、イキイキとした緑の葉に隠れているが、さすがにこれはもうダメだろうなぁ・・・
…時々その鉢を見て思っていた。
ところが今朝。
昨日まで青白かった粒の中の一粒が、小さいくも赤く実を染めて熟し始めているではないか!
花は咲き、実は熟すように、
自力で実を熟す力が、一粒の小さな実の中にも宿っている。
その時期は必ずくる。
もしかしたら明日かもしれない。明日という日が今日になった時、よし!と自分の中で思えることがおこるかもしれない。
赤く染まった小さな苺は、そんなことを思わせ、力をくれた。
気持ちを明るく、頑張っていこう。
- 2014/05/24(土) 18:50:32|
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