
腰を痛めてしまい、3月後半は予定していたことの半分しか出来ずガックリきているが、今更仕方がない。
ようやく痛みも落ち着いてきたので、まずは手始めに「蕗味噌」作り。丁度、岩手からの「ふきのとう」が
手に入った。普段料理をすることがほとんどないが、季節の台所仕事の楽しみはいくつかあって「蕗味噌」
作りもその1つ。作り方はいたって適当だが評判よし。ごま油で炒めながら立ち上る、“蕗のとう”の匂い
を楽しみつつ、ほろ苦いビールを飲み飲み味噌を作る。今年はどことなくカルダモンのような香りがよく立ち、
ビールも美味しいし、気分はご機嫌。手軽に少量だけ作る分には時間もそんなにとられないし、出来上がった
味噌は、ご飯にもパンにも野菜にも、季節の風味をのせることが出来る。
私は人に感心されるほど不器用なので、ちゃちゃちゃっと言う訳にはいかないが、こんなことをちゃちゃちゃっ
としてしまう方が、もっと増えたらいい。以前の日本にはこんなこと、片手間にしてしまうオッカサンがたくさん
いたでろう。
「蕗味噌」のトーストに日本茶はよく合う。
今日は、届いたばかりの<ハブ茶>をまず飲んで、トーストの後に試飲を兼ねて少しだけ<秋ばん茶>を飲み、
<昔馴染み>の煎茶で食事を終えた。
「あっ、そうだ」と思って慌てて撮ったこの写真の<ハブ茶>は、かなり濃い水色をしていますが、焙煎の風味
を楽しむために、濃い目に入れたものです。薄目に入れた、麦茶風味も美味しいですが、濃い目も美味しい。
蕗味噌トーストとの組み合わせも、ぜひ、お試し下さい。
- 2014/03/29(土) 11:25:43|
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ここ数年、毎年、毎年、ひとつ、ひとつ、当HPでご紹介しているお茶は、生産者のご高齢による理由などで、
販売終了となっている。少量生産の茶作りは、細るばかり。
一昨年からご紹介始めた<椎葉村の野生茶>も、今年は別な作り手の方のお茶のご紹介になるやもしれない。
そんな中で、二代目となる方が作られた<朝霧>という、熊本県阿蘇郡蘇陽峡の大自然の中で育ったお茶
を紹介出来るようになった。父上から引き継いだ、難しい釜炒り製法の緑茶。
すっきりとした透明感のあるお茶で、余韻も清々しい。
手間をかけ、よい状態の茶葉を集めて作って下さる。引き継がれた二代目の方は、よいお茶作りに懸命だ。
この自然のままの清らかなお茶の美味しさを、私の拙い文章だけで紹介するのは難しのだが、忙しい時の
中にあってこそ、気持ちのよい余韻を楽しめるお茶を飲む時をもうけて頂きたいと、販売を開始した。
世の中忙しく、シンドく思うことが多くて、駄目に思う自分と向き合う場面多々と思うが、それでも頑張
って、と同じ時代に生きるお茶屋からのエールにかえて、このお茶をご紹介します。
忙しくて、お茶を入れて飲むなどという時間のゆとりがない方もたくさんいらっしゃるかと思うが、
余韻のよいお茶でひと息入れてみて下さい。けっして時間の無駄でも、足踏みとなる時間にもならず、
よし!と一歩前へ進む力をあたえてくれる時となうると思います。
もうすぐ4月。多くの方が新しい環境に頑張りを強いられる季節ですが、幾年月も厳しい自然の中で根を伸ばし、
生き続けているお茶の木から、よい時間を受け取って下さい。
- 2014/03/22(土) 15:29:24|
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