
先日、台湾に縁のある方から久しぶりにこの時期に月餅を頂戴してとても嬉しかった。今ではどれ程
この風習が残っているのか知らないのだが、中秋節の頃、月見を楽しみながら家族で食べるお菓子と
して、台湾や中国では“家族円満”の願いを込めて「月餅」を贈り合うと聞いている。
幸せを願う心を託す縁起菓子。今日を堺に、ややこしくなった世の中が“円満”に向いますように。
- 2012/09/30(日) 22:41:25|
- 店主の日記
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今年もバジル(スィートバジル)が、大きく成長しました!
<
バジルペースト>を仕込み始めています。
朝晩が涼しくなり、彼岸花が咲き始め、秋の気配を感じる時期がくると
毎年バジルの成長と共に<
バジルペースト>を作ります。
バジルの香りを感じながらのペースト作りは、私は、大好きです!
バジルを収穫したら素揚げして、お塩をかけて食べています。
苦さもなく、パリパリとして、美味しいですよ!
今年は、短期間で、いろいろな方が畑のお手伝いに来てくれています。
バジルの植え付け時期をお手伝いしてくれた人
苗の成長時期に支柱立てをしてくれた人
今はバジル収穫とペースト作りを一緒にしてくれている人…
たくさんの方の手を借りて今年の<
バジルペースト>が出来ています。
今はハーブを通して、人との出会いやつながりの中で、
暖かな空間に包まれているように感じる事があります。
大切なハーブ達との暮らしに感謝しながら、 日々コツコツと作業しています!
- 2012/09/29(土) 22:22:01|
- うみ風からの便り
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当店で紹介している昔ながらのお茶は、我が師が30年以上かけて日本全国の里山に分け入って、分け
入って、「この土地に昔からのお茶の木でお茶を作っていらっしゃる方はいませんか?」と訪ね歩いた末
に見つけたお茶で、それなりに販売できるだけの量が作られているお茶です。
作り方は昔ながらでも、お茶の木は土地の在来のものではないこともあり、昔ながらの土地のお茶は
探しても、なくて、なくて、なくて、ようやく、「よくこの山の中に辿りついたなぁ」と、目を丸くされた末に
見つかること大概のようです。
上記の写真は、師が宮崎県の椎葉村で出会えた村に唯一残っていた土地のお茶です。
この村は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の残党が隠棲した地で、那須大八郎宗久と、平清盛の末裔で
ある鶴富姫の出会いがあった所だそうです。
師が声を明るくして「白井さん。宮崎の椎葉村ですごいお茶に出会えたのよ。あの“ひえつき節”の
舞台となったところのお茶よ。今回のお茶探しはそれは、それは苦労したけれど、嬉しいねぇ、こんな
お茶に出会えて。那須大八郎宗久と鶴富姫の子孫の方がご健在で、有り難いことに力を貸して下さって…。」
“ひえつき節”なるものを知らなかった私は師の言葉にピンとこなかったのが正直なところですが、
(…同じようにご存知ない方はこちらをご参考に“
平家落人伝説”)
“椎葉村”には、なるほどあの地には残っているかも、と思わず膝を叩きました。
出会いから数ヶ月待って、ようやく今年のお茶が師に届き、私の手元にも渡されました。
山の奥の奥の地に根を張る野生の茶樹から、手で茶葉を摘み、薪を炊き、鉄釜を熱し、熱い鉄釜の上の
茶葉を手で炒って、取り出しては揉んで…それを繰り返すおばあさんのお茶作りは、昔は村の多くの家
で作られ続けていた、中国から伝わってきた製法のお茶です。
薪の火と山深い匂いがするような茶は、昔語りが聞こえてくるような、何かを感じ入るような深い味わい
です。平家といえば琵琶ですが、今丁度、隣の部屋から胡弓の曲がかすかに聴こえてきていて、こんな
音色にもよく合うお茶だと感じています。
話が少しずれますが、本日まで紹介しておりました熊本県の<野生茶>が残り1袋が売れて、販売終了
となってしまいました。四万十川源流のお茶もそうであったように、わずかに残るこうしたお茶は、作り手
の方の様々な事情で、ある年終了となってしまいます。
このお茶も然りです。日本にもこのようなお茶があることを知っていただきたいと思っております。
このお茶の一服で、どうぞ一日の休息の時をお持ち下さい。
<椎葉村の野生茶>のご案内はこちらからどうぞ。
- 2012/09/09(日) 17:37:59|
- 店主の日記
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