
田舎から空豆がたくさん送られてきた。
「6月だなぁ。」空豆第一陣が届くと毎年、そう思う。
「オレが“さや”剥いてやるよ。」不器用きわまりない私の手作業を見て父が言った。
「オレが小学生の頃はこの時期いつも空豆の皮剥かされてさぁ…。」
“さや”から出てくる瑞々しい緑の空豆を見ながら、父の心の目には、どんな楽しい風景が見えていたのか。
剥かれた空豆は下準備を始めていた母に渡され、色よく湯で上げられた。
茹でただけの空豆は少しだけおやつ代わりに、後はコロッケへと作られていく。これも毎年同じ。
普段料理をしない私でも、空豆コロッケくらいは作れる。
旬のものをつかってとりあえず一品はなにか作れる…くらいにはなっておきたい。
さて、「新茶はまだですか?」のお問い合わせをいただいておりましたが、
ようやく当店も新茶の販売を開始致しました。どのお茶も、ここまでくれば、とお茶がなるまでに、
ほんの少々時間をおいています。販売開始は<藤かおり(緑茶)>です。
小柳さんは今年は色々なお茶を作って下さいましたが、新茶はまずこのお茶をおすすめ致します。
このお茶らしい、馥郁たる香りが楽しめ、コクもあり余韻がよく続きます。
「日本茶は淹れるのが難しい」とか「面倒」とか時々言われますが、この茶なら、きっと簡単に
美味しいお茶が淹れられる、そう思ったお茶です。
これくらいのお茶なら美味しく淹れて、美味しく楽しめる…誰もが“そんなのたやすいことよ”、になったらな。
2012年の<
藤かおり(緑茶)>ぜひお楽しみ下さい。
- 2012/05/26(土) 21:26:58|
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先日TVをつけたら、福井県の株式会社アサノ不燃木材の社長浅野成昭氏が取り上げられていた。
(
4/29TBS夢の扉)番組のタイトルは<日本初認定!“燃えない木材で安心の生活を届けたい
~原点は山への感謝 木材需要を増やして山キレイに!~>。輸入材に押され国産の材木は需要が
減り、日本の山は荒れ放題。この状況の打開策として、浅野氏は研究を重ね不燃木材の開発に成功。
丁度TVをつけた時は、不燃木材で建てた二階建ての家と、普通の木材で建てた二階建ての家に火を
点けその違いを検証している場面であった。火の勢いに早々に崩れた普通の木材の家、二階の床に上
がることが出来たほど崩れることがなかった不燃木材の家。高い熱が加わるとガラス上になる液を、
木の繊維の間に染み込ませてあるそうだが、この結果には驚いた。製材屋で育ち、父から山への感謝を
教えられて育ったこと、木材建築の母の家が火事で全焼したことを目の当たりにしたことで、間伐材を
利用した不燃木材の開発を始めたそうで、この研究がこの先の復興の財源としてぜひ、利用されてほし
いと願う。被災地も全国の里山も元気になってほしい。全焼した際の悲しみや空しさが、研究への道へ
と背中を押したとしたら、何か生きていることの希望も頂戴した番組であった。
当HPに掲載する為に、四季折々に山の現状を身近な視点からお伝え下さる林業家の池谷さんから届
く<
山からの便り(森林の現状)>の原稿やメールからも国内の里山の厳しい現状と、山を守る大変な
努力を教えて頂けている。
これからお茶作りへと出発するお茶<
昔馴染み>の里、旧宮川村も林業の村であった。
以前、伐採されたまま、利用されず山にそのまま放置された木が横たわり、次第には伐採もされず育つ
木が鬱そうと茂った山道を車で通りながら、林業の現状を地域の役場の方から聞かせて頂いたことがあ
ったが、その深刻さは短い時間であってもよく伝わってきた。
今年もお茶作りの難しさや大変さ、楽しさを知り、林業の現場の話を聞く機会に恵まれますよう願いつつ、
旧宮川村へ行って参ります。通信販売などの受付は今週12日(土)までお休み致しますので、ご了承下
さい。上記の写真は、今日の話になにも関係ないじゃないか、と思われましょうが、この猫ちゃんは村の
民宿の猫“みゅう”。この猫ちゃんにも会えるように、と期待して、行って参ります。
- 2012/05/09(水) 10:12:32|
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どちらかといえば大人しくて、お茶目で、絵を描くことが好きな小さな甥っ子が学級委員になった
という。学校に上がったばかりだと思っていたが、では、そろそろ正座して抹茶を飲んでみる、と
いう経験をさせてみようか、とてぐすね引いて待っていたら、インフルエンザにかかってしまった、
この時期に。
写真のお菓子は甥っ子に用意をしておいた島根県の
天満屋さんの“
しっぽもひと役”という最中。
普段することのない正座や飲むことのない抹茶に、彼はどんな声をあげるのか、この菓子の、
永井隆博士が話された“しっぽもひと役”の話がどんなふうに彼の心に伝わるのか興味があったが、
残念でした。せめて皆様に、お菓子のご紹介まで。
- 2012/05/06(日) 18:03:56|
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上記の写真は我が家で咲いたカミツレ。

こちらは、うみ風ハーブ園から届いたカミツレ茶のサンプル。
ドライでありながら、このカミツレ茶がどんなにフレッシュな香りか、写真から伝わりますか。
いつも4月中にはご紹介しているカミツレ茶が、今年は少々遅れております。
ゴールデンウィーク明けに、本格的に入荷予定です。お待ちいただいておりますお客様には
ご迷惑をおかけしておりますが、後、少しだけお待ち下さいますようお願い致します。
- 2012/05/04(金) 22:21:52|
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桜前線はそれぞれの地域で花を咲かせ、人を集わせながら全国を横断し、5月2日には北海道の旭川
まで到達した。テレビで見た、東北の地に咲く桜に慰められる方々の姿が心に残る。
4月は“花の宴にお茶を味わう”としたお茶の集いを用意させて頂いた。軒下の集いは久しぶりに
“羊羹の会”、桜の名所の羊羹を取り寄せた。
桜といえば吉野山。奥千本の山桜の美しさは今だ憧れの場面。羊羹の会はこの地の“桜羊羹”から
北上した。樹齢2000年といわれる神代桜の地からは“おみくじ”付きの羊羹に「面白い」と笑い声。
東京の名所はからは日持ちのしない生の羊羹の美味しさを堪能して頂いた。転々としつつ、最後は青
森の弘前。今まさに満開の弘前公園の桜だが、この地からは老舗の手作りによる昔ながらの羊羹を
用意した。会に参加された羊羹好きの方々からは、数食べた本日の中から「この羊羹が一番」との声
が上がった。流石。
この日は桜の本など用意して羊羹を召し上がって頂いたが、参加者の皆様には、日本には地方それ
ぞれにたくさんの種類の桜があって、羊羹も色々、国土は風土豊か、を楽しんでいただけたであろうか。
さて、これからは新茶が、春のだるさをもてあます私たちに、若茶の瑞々しい香りを楽しませてくれる。
小柳さんの畑も1日から茶作りがスタート。いつもなら最後に手がける<
べにふうき>の生育がよく、
この茶葉から始めるとのことで、これについては私も驚いたが、さて、今年の新茶はどんな味わいを
楽しませてくれのだろうか、新茶到着までよいお茶に仕上がりますようにと毎日祈る思いが続く。
春先の寒さが長く続いたので、新茶のご紹介がいつもの年より遅くなりますが、中旬にはご紹介でき
る予定です。皆様もどうぞ楽しみにしていて下さい。
<
5月、6月のお茶の集い>をご案内をしています。
本格的な新茶のご紹介は6月になりますが、5月は今年のお茶作りの様子などご紹介します。
ご興味ございましたら、ぜひお越し下さい。
- 2012/05/03(木) 21:36:46|
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