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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

立春を迎えたハーブ園

こぼれ種から出てきたカモミール
(こぼれ落ちた種から成長したカモミール)

冬が極まり 春の気配が立ち始める立春になりました。
梅も咲き始め、良い香りがしています。蕗の薹も大きくなってきています。
今週から雨も多くなるので、この雨の後の晴天では、植物たちも芽吹いてくるでしょう。

久しぶりのブログの投稿となりました。
年末年始に大事な方たちの訃報が相次ぎ、気持ちが落ち着かないまま、新しい年が始まっていました。

季節が移ろいでいくのを感じる様になると、私の中からの力も沸いてきて、畑に出る時間も増えています!!
今は、カモミールの植え付けとミントの株分けをしています。
畑に定植したカモミール
(畑に定植したカモミール)
株分けしたミント
(ミントの株分け)

4月にはカモミールの花たちが畑一面咲くのを楽しみにしながら、一本づつ定植してます。
ミントは今年の春、新しい畑にまた植え付けをします。去年植え付けした畑のミントは、この冬に根を張り巡らして、ミント畑一面広がることでしょう! (ミントは植え付け2年目と3年目が一番勢いがあります)
2023年の畑のミント
(畑のミント)

<ミントティーバッグ>や<カモミールティーバッグ>今年もたくさん作りたいです!!
<ミントティーバッグ>は、他界してしまった、相方のハーブ園主だった容三さんが、ずっと作りたいと思っていた商品です。熊本の山中の農園から、海の近くの宮崎に移り住んだ来た時をきっかけに、香りの良いブラックペパーミントだけを栽培し始めて、農業改良普及センターを訪ね、県の職員の方に協力して頂き、製茶工場の方から印刷会社の方と縁を繋いでいきながら、出来上がった商品です。

<カモミールティーバッグ>は私が作りたかったもので、一昨年から製茶工場にお願いして作り始めました。

ミントも毎年株分けして増やし、カモミールもこぼれ種から出た芽を取り植え付けしているので、初期の種から繋いでいるものです。毎年いろいろなことはありますが、こうして繋いできている植物の力強さに助けられています!!

エビスグサも年末~年始にかけて収穫が終わりました。ハブ茶、今年はたくさんお届け出来るかと思います。
また、よろしくお願い致します。

まだまだ寒い日もありますが、春に向かっての季節の移ろいが、皆さまにとっても暖かな日々でありますように…。

          尚美

  1. 2023/02/04(土) 20:01:47|
  2. うみ風からの便り

184歳からの「のし餅」

届いたのし餅
あけまして おめでとうございます
本年も皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げております

さて、ゆっくりと新年をスタートさせましたが、まずは昨年の話になります。
年の瀬の28日に、お茶作りでお世話になっている三重県のお母さんから電話が入りました。「しらいさん。お父さんと私と、結婚してから毎年お持ちを作ってな。お餅なんて、今はどこにでも売っているけど、今日少し送ったから食べて。春にお父さんとヨモギ摘んでな。そのヨモギ餅も入れましたから、食べてみて。」
さてさて、お料理上手のお母さんのお餅はどんなでしょうか。楽しみに待って届いたのが、上記の箱。「重ね」と書いてある箱を、上手に再利用されているところで既に脱帽です。そして蓋を開けると
市松模様のような のし餅
市松模様にも見える、箱の寸法に合わせて切り分けられた、白とヨモギ色の美しいお餅がきちんと箱に納まっておりました。何につけ丁寧なお仕事をされるご夫婦からのお正月らしい贈り物に、贈り物への心の込め方を教えて頂いたよう。ご夫婦合わせて今年で184歳です。一体何度、一緒にお目出度いお餅を作られたことでしょう。幸せを重ねてこられたその重みも一緒に、頂戴した気がしました。お餅は早速一組にして神棚へお供えして、私はじっと我慢して、新年を待って有難く頂戴致しました。毎年、あちこちの親戚から手作りのお餅を頂きますし、お餅をあちこちで購入しますが、こんなに滑らかで、ほどよい、本当にほどよい弾力のお餅は初めて、と思える程で、感激すること仕切りのお餅。合わせ184歳のお餅は、手技の妙なる味わいでした。このお餅を頂きつつ、今年も手仕事多く、勘所で作られる美味しいお茶を、お客様にご紹介出来るように、お届け出来るようにと願う気持ちが改めてわいてまいりました。一服のお茶は、わずかでも生きやすさにつながると思っております。
今年もご愛顧頂けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
  1. 2023/01/02(月) 16:01:56|
  2. 店主の日記

台風14号の影響後のハーブ園

ニュースで“線状降水帯”という言葉を耳にするようになったのは、ここ5年位前からでしょうか。先日宮崎県のハーブ園主から届く<うみの風便り>で状況を少しお伝えしましたが、9月18日から19日にかけて九州に上陸した台風14号の被害を、うみ風ハーブ園がうけてから、既に2週間以上が経ちました。園主さんは、気落ちしていた心を同じ、あるいはもっと被害の大きかった地元の方々と励まし合いながら、自然から励まされながら、耕してきた畑の力を信じて、春に向けて新しい苗を植え始めたと連絡が入りました。
塩害を受けてしまった<ホーリーバジル>の畑は花の成長があまりなく、今年は収穫は望めない状況とのお知らせもありました。園主さんがさっぱりと放った「自然相手ですからしょうがないですね。」のひと言に、返せる言葉がありません。心痛むばかりですが、次に向けてのスタートも始めています。現在当店では完売になっている<ミント>ですが、園主さんの手元に残っているミントの葉は、多くをティーバッグにするこになっています。リーフの状態での入荷は今年は後1回のみになり(10月中旬過ぎに入荷予定です)、その後はティーバッグでの販売も致します。
これからの乾燥の季節、ミントはとても役に立ちます。お茶に少し加えるだけで、喉の潤いが違ってきます。ティーバッグも便利な商品です。台風の影響をうけてしまったハーブ園ですが、園主さんは心丈夫にスタート始めております。バイオダイナミック農法で手入れされている大地は元気です。その作業を続けて下さる、うみ風ハーブ園に、私は感謝しております。これからも、そのハーブの美味しさをお伝えして参りますので、どうぞ関心を持ってお試し頂ければと、くお願い申し上げます。
  1. 2022/10/07(金) 01:14:59|
  2. 店主の日記

2022年の台風14号の影響

9月18日から19日にかけて九州に上陸した大型台風14号。宮崎県では、停電、断水、河川が氾濫して水田やビニールハウスが冠水するなどの大きな被害が出ました。日向市にある、うみ風ハーブ園も被害をうけ、この秋以降のハーブの収穫に影響が出る状況となってしまいました。販売予定は、今後詳細が分かりましたら随時お知らせを致します。まずは台風から一週間後に連絡が取れた、園主からのメールの一部を掲載し、状況をお知らせ致します。

うみ風園主からのメールより
一週間前の台風14号。
通過していくまで一日以上と長く、宮崎県の各所で大きな被害を受けました。私の家も、薪小屋が吹っ飛んでしまい、屋根の破損による雨漏り。ビニールシートが飛びました。畑は塩害が出ていて、葉が黒くなっています。
今年は夏の作業であった、バジルやホーリーバジルの植え付けが、例年よりかなり遅れてしまいました。その為、苗がまだ成長過程の中、塩害が出てしまったので、バジルはほほ収穫出来ないかもしれません。バジルペースト、今年は作れない可能性あがります。ホーリーバジルもほぼ塩害になっています。

最初は畑を見ては心が痛くなっていましたが、今は少しずつ、やれる作業をしながら、苗の様子をみています。

  1. 2022/09/25(日) 00:49:53|
  2. うみ風からの便り

郷土菓子「みょうがぼち」と焙じ茶

みょうがぼち
(岐阜県本巣郡界隈に伝わるみょうがぼち)

先日早々に、9月9日の重陽の節句にちなんだ「着せ綿」と銘のついた生菓子と菊のお茶を用意して、秋の気配を楽しんだ。前夜に菊の花を真綿で覆って夜露と香りを綿に移して、翌日その綿で顔や体を拭いて邪気を追い払い、長寿を願う、という行事から発想を受けたお菓子は、毎年秋の始まりを実感するお菓子だが、和菓子屋さんそれぞれがあって楽しい。
着せ綿
(着せ綿)
夜露と書いたが、この夏、乃し梅本舗佐藤屋さんの「空ノムコウ」と銘のついた錦玉羹を取り寄せた。紫色と青色のグラデーションで表現された夜空、散りばめられた気泡は宇宙に広がる星、飽きることなく眺められ、七夕の頃のお茶を楽しませてくれた。
空ノムコウ
(空ノムコウ)
また一緒に取り寄せた「頂(いただき)」という柚子の香りがする羊羹も、酷暑の日、目に涼しさをよんだ。
頂
(頂)
この夏も色々なお菓子を用意してはお茶を楽しんだが、岐阜県本巣郡の界隈に伝わる郷土菓子「みょうがぼち」というみょうがに包まれたお菓子はまた本当に良かった。説明書きによれば、昔より田植えが始まる頃に家庭や農作業の合間におやつとして食されてきたとのこと。小麦粉の生地の中身は珍しくそら豆の餡で、それを ‟みょうがの葉” で包んで蒸したお菓子。みょうがの清涼な香りがよく移り、火照った体へのおやつに申し分なし。以前、三重県の旧宮川村に素人のお茶作りを楽しみに出かけていた頃、地元のお母さんが毎年、朴の葉で包んだヨモギ団子を作ってくれていたが、やはりそれも昔は田植えの作業に欠かせないおやつだったと聞いた。各家庭に伝わる味があるとのこと。いいなぁ、こういうの…。すっかり気に入った「みょうがぼち」だが、5月下旬からみょうがの葉がなくなるまでの間の季節限定のお菓子とのこと。葉がなくなるまで、という終わり方もなんとなくいい。そして、このお菓子が阿蘇の農園(ぽっこわぱ)の焙じ茶がぴったりだ。この組み合わせでぜひ、ひと息ついてほしいな、と周りに紹介したかったが、今年は例年以上に、ぽっこわぱ農園の煎茶も焙じ茶も仕上がりがゆっくり。とうとう9月になってしまったが、ようやく仕上がり、出荷出来るとの連絡が入った。おすすめの「みょうがぼち」とご一緒にとはいかないが、
今年の熊本の農園の煎茶、焙じ茶、今週中には入荷予定です。長くお待たせしてしまいましたお客様にはご迷惑をおかけいたしましたが、後少しだけお待ち下さい。例年通り、香りよく、こくのあるお茶をお届け致します。

  1. 2022/09/09(金) 01:55:21|
  2. 店主の日記
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せいすいさりょう

Author:せいすいさりょう


清水茶寮(せいすいさりょう)では、
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